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CSIIを取り巻く現状

CSII (Continuous Subcutaneous Insulin Infusion)は.米国ではDCCTの発表後急増し.12万人以上に施行さ

れているといわれており.また世界的には25万人を超えるとされています.インスリンを基礎注入と追扣注入に分

け.より生理的なインスリン分泌パターンにできるだけ近づけ.厳密な血糖コントロ一ルを行なろことができ.とくに

1型でインスリン依存状態の糖尿病患者さんにはもっとも合理的な治療手段といえます.にCSIIの適応と考え

られる例についてまとめました.施行にあたっては成書も参考としてください.



わが国でも.国産プレブ□グラマブルポンプや超速効型インスリンの登場による治療コンプライアンスの向上によ

り.CSIIの有用性はよリ高まっていると考えられます.しかし,欧米や韓国などと比べても.必ずしも普及していると

はいえず.また持効型溶解インスリンアナログの登場により.頻回注射療法(MIT2)にも新たなる展開がみられ

CSIIとの優劣の論議も散見されます.DCCTでは,強化インスリン療法群の124例がCSIIを実施し.HbA1cはMIT

より0.2〜0.4%ほど低値であったとされています.前述のよりに持効型溶解インスリンアナログの登場で.MITに

およる基礎インスリン補償の弱点が解消されつつある現在でも.インスリンリスプ□.インスリンアスパル卜とイン

スリングラルギンを使用した頻回注射療法との比較で.CSIIのほうが良好もしくは同等と報告されており.とくに血

糖コント□—ルが不良または血糖変動が大きな例では.CSIIの効果が大きく.低血糖の頻度が少ないなどが示さ

れています.




問題点としては.注入ポンプなどの機械の故障.患者さん自身の機械操作エラー.さらにわが国での普及の障壁

となっている間題に.機器が高価なこと.それに見合った診療報酬制度でないことなどがあります.




CSllが長期間にわたって良好な血糖コント□—ルを維持し得ることは多くの報告で明らかにされていますが.

今後のさらなる普及のためには.MITと比較した合併症などの長期予後やQOLの評価などの大規模な臨床試験

が重要と思われます.

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